夏のあいだ、毎日空をみあげてた。
もくもくと伸びていく雲。さらさら流れる雲。動物のおやこみたいなちぎれ雲。
エネルギーをみなぎらせた空に伸びる飛行機雲。
いろんな空を見てきた。
いろんな夕焼けをみてきた。
毎日ちがう空。毎日ちがう雲。毎日ちがう夕焼け。毎日ちがう風。
空を見上げるのを忘れていた間も、毎日変化をくり返す空。
私だけが取り残されている。
前にもあとにも進めなくて、ココロから笑うことを忘れたまま、時だけが過ぎる。
あなたは変わってしまったの?
それとも私が変わったの?
今までと同じやさしさ。
今まで知らなかった冷たさ。
私の知らないあの人がたくさん。
戸惑って、不安で、寂しくて。
好きでいるのが辛くて、なんどもやめてしまおうかと考えたけど
どれほど疲れても辛くても、好きのキモチはとまらない。
だから、どうしても寂しくなった時だけ、少しだけ甘えさせてください。
いつものように一言だけ優しい言葉をください。
そうすれば、また空を見上げることができるから。
ちがう顔を見せても、同じ1つの空。
今日の空はどんなだろう。
あの人の街の空はどんなだろう。